- 2010-07-31 (土) 23:35
- 先祖について
一時的ではあるが
本家の統制が及ばなくなり「別本家」として独立できた時期がある。
その別本家の初代が、それぞれ後に続く家督を築きあげ「御先祖様」になったのである。
これに対して本家が同地・同業を大きさに関わらず分け与えて新たに家を立てる風習は、あとから生まれたものであった
これは、すなわち「大家族の解体」の過程と言ってもいいだろう。
大家族の解体が積極的に行われてきた背景には
● 外部の経済組織の改新
● 解体を行った家長の知恵と才覚、そして並々ならぬ努力
が、あったのである。
一般的な解釈で言われる「分家」と「財産を分ける」ということが本格的に行われてきたのは、このころではないだろうか。
この分家にも「部屋隠居」と「異地・異職の別家」の二つの傾向があり
部屋隠居は、独立しにくく本家を中心にした結合した存在であり
別家は、何かと対立しやすい存在であった。
しかし、違う2つの意味をもつ「分家」は
時代の境目で、ニュアンスを少しずつ変えていき
その解釈の違いが、かぶる時代には
お互い「分家」の話をしていても、違う意味で捉えていた場合も多く
先祖の計画が中途半端となり、家の機能を発揮することがお互いに難しくなったりもした。
歴史とは必要があって(何かの原因があって)今に至っている
その原因を追究することなく
現代的な解釈を用いて語ると
時して危険を生じる結果にもなりうる
歴史を知り、解釈を深めることにより
回避できる問題もあるのではないだろうか…。
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