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記録実在すると思われる初代天皇 崇神天皇

記録上は第10代目天皇である崇神天皇

しかし、その前の天皇は実在の天皇ではない可能性が高いため
実在する天皇の初代は、崇神天皇と言っても差し支えないであろう

 

崇神天皇は3世紀後半から4世紀初頭の天皇であったようだ

 

崇神天皇は、疫病に悩まされた

疫病の大流行により国が滅びる危機に直面する

 

崇神天皇が神に意見を求めると

夢の中に三輪山の大物主神(オオモノヌシノカミ)が現れて
役病は自分が起こしたもので、末裔の意富多々泥古(オオタタネコ)に祀ってもらえば

祟りをしずめ、世の中は安らかになると語った

 

崇神天皇は、さっそく意富多々泥古を祭主に命じて

大物主神を三輪山に祀らせた
さらに天の神、地の神にも、社を定めると

猛威を振るっていた疫病もしずまり、平穏が戻ってきた

 

この物語は、崇神天皇が神々の祭祀権を握り、政権内に取り込んだことを示している

 

そして話は意富多々泥古の先祖の話に変わる

 

意富多々泥古の先祖、大物主神と活玉依比毘売(イクタマヨリビメ)の恋愛物語である

 

輝くほど美しい活玉依比毘売のもとに、ある夜、高貴な男性が訪ねてきた

このふたりは結ばれて、活玉依比毘売はすぐに身ごもった

活玉依比毘売の両親が不審に思って
活玉依比毘売を問いただすが、相手の名前も知らないという

 

父が相手の男の素性を知ろうと活玉依比毘売に知恵を授け

糸巻きに巻いた麻糸を針に通して

男性の着物に刺すように命じた
活玉依比毘売が父の言う通りにすると

その麻糸は三輪山に鎮座する大物主神の社に達していた

 

糸巻きに三輪だけ糸が残っていたことから

この地を美和(三輪)と名付けたという

 

この話は、大物主神の拠点である三輪山の近くに崇神天皇が宮を置いたことで

王権と在地神との関係が深いとことを示している

 

4世紀後半からは、この三輪山信仰は大和王権の拡大とともに地方にも波及し
大物主神と同一視されることで王権強化に貢献していくことになる

神社の基本スタイルは、この三輪山信仰が形成したとする説もあるほどだ

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