天上の高天原を治めていた天照大御神(アマテラスオオミカミ)と高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)は、天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)に地上の世界を支配るように命じた
地上の世界を支配するために地上界の王である大国主神(オオクニヌシノカミ)
に国譲りの交渉のために使者を二回派遣したが、二回とも失敗に終わってしまった 次の作戦として、力の強い神の建御雷之男神(タケイカヅチノオノカミ)を地上に送り 国譲りを力づくで迫った
大国主の子である建御名方神(タケミナカタノカミ)は譲渡に反対し抵抗したが 建御雷之男神に屈服させられて諏訪(現在の長野県)に幽閉されてしまった 大国主は自分を祀る神殿を建てることを約束させて 地上界を譲渡し、幽界に去っていった その大国主神の神殿として建てられたのが 出雲大社であると言われている 出雲大社は現代でも古代より連綿と続いている出雲国造家である千家氏が代々宮司を努め、社殿は国宝に認定されており、神社建築の中でも最古である
その出雲大社から歩いて20分ほどの場所にある稲佐の浜は 高天原からの使者建御雷之男神と大国主神が対峙した場所だと言われている
名方神が追い詰められた場所が 現在の住所で長野県諏訪市にある諏訪湖であると言われている 古事記にも登場する諏訪湖は氷結して、その氷がせり上がる様子が 蛇体である建御名方神が体をくねらせて妃神のもとに通った様子であると言い伝えられている その建御名方神が祀られていると言われているのが 同じく長野県諏訪市にある諏訪大社である 国譲りで敗れた建御名方神は諏訪の地域を出ないと誓い祀られている 諏訪神社は国内に1万社以上あると言われているが その総本社が諏訪地方の上社と下社である 現代でも、古事記ゆかりの地や物語にまつわる祭事などが残っているので 理解を深めるために訪れるのもよいと思われる
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