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水と日本の歴史

日本は海に囲まれている島国であり
河川も多く、川や海からの恵みを多く受けてきた国である

その一方、最近では東日本大震災の大きな津波災害があり
津波、河川の氾濫、台風の被害など
水に関する災害が多い国でもある

日頃は、その恵みに神の存在を感じ感謝をするが
災害などが起こると、神の怒りだと捉え
その怒りを静めるために、様々な儀式を行う
その儀式のひとつに人身御供がある

実際に日本では、生贄の風習は少なかったようだが
それでも、風習や慣習としてはないが
近畿地方を中心として人身御供の記録は残っている
その生贄は、人の場合は少なく
動物が差し出されることが多かったという
特に多いのが牛で、その他のも猪や鹿など多くの動物が犠牲となったようである

この人身御供は、諸外国と比較した場合
日本は圧倒的に水に関係するものが多いのも一つの特徴である

神話の中にも人身御供と思われる内容の話も多く
ヤマタノオロチの話もそうだが
ヤマトタケルの東征の際に后の弟橘比売が
荒れる海の中に入水した話や
現在の大阪府門真市にある茨田堤の話の中にも
河川の氾濫を抑えるために少女が人身御供となった記述が日本書記の中にある

基本、生きているか、そうでないかは関係なく
お供え物とは、神に気を静めてもらうためのプレゼントであり
酒や米、花、お金…様々なものが現代でもお供え物として使われていて
あまりにも、状況が悪い場合(多くの命が犠牲になると想定される場合)には
自分達にとって、より大切なものをお供え物として献上した方が
大きな効果が得られると考え
人の命、それも若く美しい命が一番効果が高いと考えられて
年頃の美しい少女が犠牲となることが多いようだ

村を守るためと説得され
断ることも許されず
その犠牲となった少女達…
そして、その親の心情を考えると居た堪れない気持ちになるが
日本は、そうやって水との共存を模索しながら
災害と向き合ってきた国なのだ

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