何度か、書いている六道輪廻だが
実際に六道とは何か
何故に、その道へと転生するのか…について説明したい
六道とは、「天道」「人間道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」
のことを指す
現世での行いによって
このいずれかに転生するといわれている
では、どのような行いで、どの道に転生をするのだろうか?
「天道」は、現世において、煩悩を捨てようと努力し、魂を磨き、智慧を持ち、真理の道を探求しようと努力し続けることができたものが行ける世界。寿命は、人間と比べ物にならないほど長く、喜びが多く、苦しみの少ない世界である。
「人間道」は、今私たちが生きている世界。苦しみもあるが、喜びも共存していて、真理の道へ進むためのチャンスも多い世界。人間愛に溢れた人が転生する世界である。
「修羅道」は、功徳も積んだが、不徳も多く積んだものが行く世界。阿修羅が住む世界である。その行いにより、さまざまな阿修羅へと転生する。人間と変わらないようにも見えるが、食の最後が泥になるなど、人間界に至らない面が多い。
「畜生道」は、動物に世界である。欲望にまみえ、本能のままに生きていると転生する世界。煩悩を断つ努力をせず、本能の赴くままに生きる結果、畜生に転生する。畜生には智慧がないゆえ、真理の道を目指すことが、かなり難しいため。上位の道に転生することが難しくなる。
「餓鬼道」は、飢えの世界である。異常なまでに食べ物に執着し、その欲するままに食べ続けると餓鬼道に転生する。この世界は、気の遠くなるほどの寿命があり、その長い間、飢えと乾きに耐え続けなければならない。
「地獄道」は、私利私欲のために、自分勝手に他の生き物を傷つけた罪人が罪を償うために転生する世界。苦しみしか存在しない世界。
そして、下の三つ「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」を合わせて三悪趣と呼ぶ。
この三悪趣に落ちると
上位の道に転生することが難しい故
早めに真理の道をみつけて、上位に転生できるよう修行することを仏教では勧めているのである。