「お墓を知っていますか?」と質問すると
当然、大多数の人々が「知っている」と答えるであろう
形、形式は様々であるが、ほとんどの人がその存在を知っている
しかし、質問を変えて「お墓とは何でしょうか?」と聞かれて答えられる人は少ないでしょう
「お墓は、亡くなった先祖に入ってもらう場所…」
間違ってはいないが、「お墓とは?」の問いに対する答えとしては
不完全なような気がする
「お墓」とは?
ひとことで言えば「シンボル」である
と言えるだろう
そもそもシンボルとは…
日本語で言う象徴である
憲法にも登場してくる
「天皇は日本国の象徴である」…と
このシンボルという言葉も難しく
あいまいで、解釈や学説も人によって様々である
わかりやすい例で言うと
「お金」は身近なシンボルではないだろうか?
「お金」そのものには何の価値もない
社会の共通認識として「お金」は価値のあるものだ
として存在しているから価値があるのであって
「明日から、何の価値もありません!」
という共通認識が発生すれば「お金」はだたの紙切れである
そういった意味でも、お金は「シンボル」と言えなくもない
「お墓」も、そのもの自身はただの石だったり、木だったりする
しかし、子孫の共通認識として
「お墓」は、先祖が眠るシンボルである-と決められているので
みんなが納得して、そこに思いをはせ
先祖の安らかな眠りを、供養を
その「石」なりに託すのである
「お墓はシンボルである」と考えてみると
「お墓」に対する考えが変わり
もっとシンプルに、もっと身近なものになってくるのではないだろうか?
宗教観を超え、神の存在も超え
自分の中に「お墓」の存在価値を見出した時
また新たな発見があることだろう
「神」もまた、「シンボル」と言えるのだから…
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